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中途視覚障害者点字触読指導講座  (9月14日〜10月5日 全4回)
講師 名古屋盲人情報文化センター 所長 原田 良實さん
          

知多市総合ボランティアセンターに
中途失明の方から「点字を読めるようになりたい」との
希望がよせられたことがありました。

なんとかこのご希望に応えたいとの思いで
ボランティアセンターとてんてんの協働事業として
点字の触読指導について勉強することになりました。

講師の原田先生は日本各地で、
触読について講演や指導をしていらっしゃる方です。

◎まず点字と視覚障碍者の関係などのお話がありました。

日本に点字ができて今年で120年。
名古屋ではすでに大正の初めには、盲人会が独自で点字図書館を作り
1千冊以上の蔵書を貸し出しでいたそうです。
             

◎さらに中途視覚障碍者への点字指導の課題や
指導者に求められるものなどを教えていただきます。

そして、触読指導をどう進めていくか、
点の位置を認識するためにはどういう説明がよいかなど
先生の具体的な講義の後、
会員がアイマスクをして生徒となり先生の指導を体験します。


◎先週習った点字の形を両手で示して確認します。
なるべく大きく手を動かして点の形を表します。

                                       

      ◎それでは紙に
       指を置きましょう。
       ちょっと緊張気味です。
       少し指をたてて・・・
 
          ◎「いいね」「いいですよ」
  先生の優しい声掛けに
  緊張もほぐれてきてました。
  だんだん点の場所が
  わかってきます。
  
      ◎先生の指導を見てから
      それぞれペアを組んで
      アイマスクをした生徒役に
      指導します。
 
         ◎指で点の場所を理解するのは大変です。
 まっすぐたどっているつもりでも
 いつのまにか曲がっていたり・・・
 手首はまっすぐに、
 指も垂直に下に動かさないと
 点の位置を間違えてしまいます。  
  ◎右の指は行末を押さえています。
   左指はゆっくり1文字ずつ。
   点の隙間と字の隙間を意識して。
   声掛けも大事です。
  
 

         

アイマスクをして指導を受けてみると
平衡感覚もおかしくなり
まっすぐに指を動かすのも難しくなります。

初めは私達の誰もが
「点字を指で読むなんてできない」
と思っていたのですが
毎回講座で触読をしているうちに
少しずつですが読めるようになってきました。

「指で読むことは困難だけれども不可能ではない!」

先生がおっしゃった言葉です。

 「必ずできるようになる!」という教える側の熱意は
相手に伝わるということも教えていただきました。 

もし点字を覚えたいという方がいらっしゃれば
ぜひお手伝いをさせていただこうと思います。


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